8ミリ通信No.7 工場長のワンポイント・アドバイス
知ってると便利
工場長のワンポイント・アドバイス

 工場長から8ミリ愛好家の皆様へ。
ついこの前まで汗をふきふきフィルムと格闘(?)していたというのに、あっと言う間に単車の行き帰りにはグローブと厚手のジャンパーが必要になりました。さて、お休みの間に、ちょっとフィルムを見てみませんか?

大切に保管しているフィルム、
       ちょっと見て下さいネ?


 フィルム画像の歴史は百年を超え、その安定性は皆様ご存知の通りであると思います。しかしフィルムの構造上、支持体(ベース)にゼラチン乳剤が塗布されているものですから、時が経つにつれ様々な変化をすることが実証されています。

8mm7no20_convert_20091022161507.jpg



カラーフィルムの変・褪色は形成している色素が光・熱・有毒ガス等、外部からの影響で生じる変化です。色素が褪色していく順序は、イエローとシアンが最もはやく、マゼンタが後になります。古いカラーフィルムが赤っぽくなってしまうのはそのためです。
次にフィルム支持体の変化です。初期の段階では、支持体と乳剤の伸縮率の違いとリールに巻かれているフィルムの力の掛かり方により全体に波をうった様になり、特に編集箇所の劣化が出てきます。テープで接合した場合には隙間が広がってきたり、テープ自体ののりがダメになってはずれてしまいます。セメントで接合したものは、はがれやすくなり映写機のゲートでひっかかる原因となります。フィルム支持体の最終変化とすれば、それは酢酸分解です。ちょうどフィルムがすこんぶの様に白い粉をふき、場合によってはべたべたと溶けた状態になることです。今のところ、ポリエステルベースのシングル8には発生しておらず、トリアセテートを使っているダブル8とスーパ-8に発生する現象です。普通では四十年以上は発生しないと言われていますが、保存状態により、もっと早く起こっていることもあります。酢酸分解をしたフィルムの復元は、当工場において数々作業をしてまいりましたのでお任せいただくとして、初期の段階の巻きぐせと接合部の劣化はテレシネの仕上がりに大きな影響が出ますから、テレシネを依頼される前に皆様が家庭で出来ることを提案致します。
 まずフィルムをリールからほどいて行きます。(別のリールへ巻直していく)フィルムが長期間巻かれていた場合は、フィルムが貼り付いていることがあるので注意して下さい。そのときに接合部もチェックしていき、不良な箇所があればもう一度接合し直しておきましょう。(スプライサーがない場合は当工場にお任せ下さい。)巻きぐせがひどく波うった状態が現われはじめているのであれば、接合部の処理をした後、リールへの巻き取り方向を前後反対にしておきます。
この方法はフィルムを長期保存する時には有効なので、一年に一度位巻き取り方向を反対にしておくのも良いと思います。
 当工場では皆様の大切なフィルムをお預かりし、テレシネ作業をする中でフィルムの経年変化を研究しています。今後もフィルムの保存について、皆様のお問い合わせにもお答えできるよう、努力して参ります。

                               8ミリ通信No.7 page,10
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2009-10-22 16:50 | 工場長のワンポイント~ | Comment(0) | Trackback(0)
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