8ミリ通信No.6 最新!!テレシネ情報
このページではテレシネに関するさまざまな情報をお届けしています。

農業と共に歩んだ8ミリ制作
 いま、改めて食糧の大切さを考える

 昨年七月、箱根でアマチュア作家たちが集うCFCサロン主催の「話題と名作の鑑賞映写会」が行われ、この機会に当工場のテレシネのテスト試写とその技術についての話をされませんかとのお誘いを頂き、某日小田原から箱根登山鉄道へと乗り継いだ。
 箱根も十年振りとあって、シングル8フィルム2本を携行し、さっそく車窓から、流れる景色を撮り始めた。と同時に傍らでビデオカメラを回す女性が居ることに気づき、8ミリの回転音を申し訳なく思いながらも、せまり来るレールの向こうにカメラを構えた。
 後で、その女性がこの会に参加したKさんであることを知るには少々の時間を要した。
 年明けて今年二月、そのKさんからテレシネの作業依頼が来た。お孫さんの成長記録を題材にした「秀基のあゆみ」と食糧の大切さ、農業改革の矛盾を訴える「農政のかげに」の二作品である。どちらも紹介したいのだが限られた誌面の中、意を決して後者を選んでみた。
 「農政のかげに」はシングル8マグネトーキー、カラ-20分、一九八一年中映連コンテストグランプリ受賞、同年フジ8ミリコンテストブロック賞を受けたドキュメントタッチの作品で、昭和五十五年に制作されたものである。
この作品内容を語るにはKさんのプロフィールを合わせて語る必要があると感じ端的に紹介する。
 昭和二十一年、十一歳のKさんは父母、家族と中国・天津より引揚げ、生まれ故郷広島市へ帰ってくるが原爆で家は崩壊、親類のいる庄原市へ移った。しかし食う米に困り、十二歳の時、米を貸してもらうため袋を下げて近所を歩いたという。この食糧難で父を栄養失調で亡くした。二十歳で農家へ嫁ぎ、農業のかたわら、酪農協へ勤務。職場の仕事として8ミリを手がけ、次第に趣味としてのめり込む。作品は50本を超え、受賞歴も豊富である。三次エイトクラブ所属。

 豊かに実った稲穂の揺れる描写にKさん自らのナレーションで始まるこの作品は、昭和五十五年、国の農業政策の中心課題となった減反問題をとり上げ、戦後の食糧難時代体験を織り込み、米の増産に励んだ家族の姿を映し、減反による農民切り捨て政策に反省を求め、農業という職業の尊さ、食糧の大切さを訴えている。

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  農政のかげにテレシネより

 中でも、あと一ヶ月もすれば実る稲を政府の割り当てによって青刈りをしなければならないことは育ててきた我が子を殺すようなものだと語るところは印象深い。長雨・低温による冷害、そして台風と映像はつづき、農民の苦悩を綴る。
 先日、日本の食糧自給率は10数パーセントであると報じられていた。食生活の多様化によってお米の消費量は増々減ってゆくのであろうか。コンビニの売れ残ったおにぎりの行方が気にかかる。
 現在、Kさんは酪農協を定年退職し(平成六年)、晴耕雨読ビデオ制作に励んでいる。

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INFORMATION コダックNEWS
現在入手できるコダックスーパー8カートリッジフィルムは以下の通りです。(2000年当時)
◆コダクローム40(タイプA、EI40タングステン)  
◆エクタクローム7240(EI125タングステン)    
◆プラス×白黒リバーサル7276(EI50タングステン)
◆トライ×白黒リバーサル7278(EI160タングステン)  
※入手方法は当工場へお問合せください。

                            8ミリ通信No.6 page,3


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2009-01-15 17:20 | 最新!!テレシネ情報 | Comment(0) | Trackback(0)
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