テレシネ工場界隈を歩く其の2 ~下の森篇~
 受験生たちの神頼みの場所として知られる北野天満宮の南側、北野商店街一帯を通称”下の森”と呼んでいます。その西寄り、玄関脇に唐獅子が威厳を呈している建物が財団法人 高津古文化会館(こうずこぶんかかいかん)です。
 
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唐獅子が迎える高津古文化会館

 
 昭和五十年に古美術の美術館として開設されたものですが、もともとは映画の小道具を取り扱う高津商店が、小道具のうち優れた作品を文化財として保存するために設立したものです。
 館長の高津義家氏(たかつ よしいえ、明治三十五年生まれ、現在九十七歳)は、この近くで父とともに小道具を商う仕事に従事していました。
大正九年の関東大震災によって、東京の撮影所のほとんどが京都に移転することとなり、そのひとつが店の隣に建てられた縁で映画に使う道具をわずかずつ貸出していました。しかし、大正十二、三年頃その撮影所に出入りしていた映画の父と呼ばれる牧野省三との出会いが高津さんの運命を大きく変えることとなりました。
 それまでの日本映画の小道具、箪笥・水屋・暖簾などは全部書割りで、灰皿・茶碗などは紙粘土の類で作っていました。
牧野は何とかして日本映画を外国映画のスケールとレベルに高めお客さんを引き付けたいとの思いから、小道具の本物使用を必要と考え、その道具貸しを高津さんに依頼することとなるのです。高津さんも本物を使うことを常々理想にしていたこともあり、商売を離れて努力したということです。
 高津古文化会館では鎧、兜、刀剣、蒔絵、茶道具をはじめ日本文化のあらゆる領域に及ぶものを収蔵し、春と秋に期間を限って展示公開されています。入場料大人五百円、学生三百円、中学生以下は無料。

(財)高津古文化会館 京都市上京区天神通今出川下ル TEL:075-461-8700
           (市バス北野天満宮前 徒歩すぐ)
                            8ミリ通信No.5 page,4
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2009-01-07 17:05 | テレシネ工場界隈を歩く2 | Comment(0) | Trackback(1)
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