8ミリ通信No.3 松下 隆一のWalk&Talk page,2
松本 隆一のWalk&Talk
2ページ目です。内容が多いため三回に分けてアップさせて頂きます。

角田:いちおう殺陣担当の者がいます。今回の映画(「幕末~」)にも出てるん   ですけど。
中島:もとがスタッフなんで、芝居的にはつらい部分があるんですけど。(笑)   でもアクションとしては無理がききますから。それにスケジュールの都合   もつけやすい。
松下:なるほど。そのへんの選択もあるわけですよね。
中島:ただ殺陣はあくまでSAMURAIプロジェクトの我流でやってますんで、あま   りきちっとしたことはできてないんでしょうけど。
松下:でも、個人的にはそういうことにとらわれる方がイヤですね。作品内容に   見合ったやり方、スタイル、オリジナリティということでいいんじゃない   ですか。・・・ところでどうなんでしょう。「幕末郡星譚」を観た印象を   率直に言えばいいんでしょうか。
角田:あ、ぜひお願いします。
松下:アクションとしては見せ場もあっていいんですが、その、どうもカツラが   ないのがなじめなくて。前に観た「Ronins」の場合は時代背景にとらわれ   てなかったんでまだ良かったんですが、今回は幕末と時代を限定されたん   で、リアリティの面で多少ひっかかったんですけど、そのあたりはどうな   んでしょう。
中島:そうですね。カツラを借りるとぶっちゃけた話予算的に無理があるんで    ・・・ただ、観る対象を高校生か大学生に考えてるんで、髷にこだわって   堅苦しいイメージにしたくなかったのもあります。
角田:逆にその辺を武器にしていこうかなという・・・。
中島:同じ幕末物でも従来の幕末物ではないよと、あくまでSAMURAIプロジェク   トのサムライ映画、チャンバラ映画という路線にあっての架空の幕末とい   う感じで・・・だから意図的に新撰組の衣装も思い切って赤にしちゃおう   というようなスタイルでやったんですよ。
松下:なるほど。ということはボクの考え方が古いのかな
中島:いえいえ。(苦笑)
角田:幕末ファンていうか、あの時代が好きだっていう人が多いじゃないです    か。やりようによってはこう、いろんなことができるという切り口の一つ   として提示したいというのがありまして。
中島:実践的な意味合いも強いでしょうけどね。
角田:確立された世界を持ってきてどれだけ架空のものにできるかという・・・
松下:架空というか様式の問題ですかね。例えば歌舞伎なんてリアルということ   だけで観れば明らかにおかしいんだけど、その世界に引きずり込まれるか   ら、やはりある確立された様式というものがあるんでしょうね。そういう   意味でもSAMURAIプロジェクトのやってられる試行錯誤しながらの儀式の   追求みたいなことは、他ではやってない、大切なことのように思います。
中島:ありがとうございます。
松下:ところで今回の作品も8ミリで撮られたということですが、技術的に見て   8ミリで撮られる場合にいい点苦労される点はどういったことでしょう    か。
河合:いい点てのは無いに等しいですけど、強いて言えばフィルムの質感を出し   つつ、なおかつ16ミリみたいな感覚が出せるくらいですかね。機材もな   いですし、中古で探してきて騙し騙し使ってる状態ですし・・・マイナス   面が多いですね。
松下:そうすると将来的には16ミリとか35ミリを目指してられるんですか。
河合:そうですね。
松下:あと、意識としてはどうなんでしょう。セミプロ的な感じでやってられる   んですか?
河合:意識としてはスポンサーからお金を頂いてやってるわけですから、はっき   りプロという責任感をもってやってるつもりです。自主映画のスタンスで   作品を作ってるとどうしても甘えの部分が出てくるので。
松下:ところで、河合さんはキャメラマンということでいいんですか。
河合:そうですね。
松下:アクション時など、特殊効果的なことも全部されるんですか?
河合:特殊効果の方は中島が担当してます。
松下:そうですか。全部一からやられるんですか。
中島:ええ、発想だけが武器みたいなもんですけど。思いつきとかで考えて、こ   れは使えるかなって感じで実験しながらやってます。
松下:楽しそうですね。
中島:うまくいけば楽しいですけどね。(笑)失敗もかなりあるんで。
河合:どうしても一発もの(一発本番でしかできない仕掛けのこと)なんかは難   しいですね。
松下:血糊とかですね。
河合:ええ、撮り直しがきかないですからね。
中島:だからそれだけのために撮影の順番を変えてもらうとかしてます。
角田:今日この人の出番はみんな終わったなと確認してからじゃあ殺しましょう   と。(笑)
松下:(「幕末~」撮影時のロケスナップを見ながら)へぇ、移動のレールも使   われてるんですね。
角田:実は今回初めて使ったんですけど。
松下:何メートルくらいのものですかね。
河合:最長で二十メートルですか。
中島:始めにこの撮影をやるにあたって16ミリでどうかという話があったんで   すけど、予算的に見合わなかったんで、それなら16ミリを想定した撮影   をしようということでスタッフや役者を増やしてやってみました。
松下:なるほど。今後16ミリをやる上で生きるということですね。
中島:はい。将来的な不安がありましたんで、今ここで経験しておかないとと思   いました。

8mm3no8.jpg
左から中島 敦さん、角田 孝嘉さん、河合 福彦さん

             続く

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2008-12-12 17:40 | Walk&Talk/松下隆一 | Comment(0) | Trackback(1)
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松下 隆一のWalk&Talk最終ページです。
  • 2008/12/12(金) 18:35:30 |
  • 8ミリ通信                       ~GOOD HILL FILMS FACTORY MAGAZINE~ 復刻版
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