スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-------- --:-- | スポンサー広告
8ミリ通信No.9 文豪パロディシリーズ (4)
『8等身』

 ある朝、暮氷勇がなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一台の巨大な8ミリキャメラに変わっているのを発見した。彼は鎧のように固い背を下にして仰向けに横たわっていた頭を少し持ち上げると、黒いヒモのような尻尾が見える。腹の上には引き金のようなものがついていて、その部分は出っ張っている。尻尾に引っ掛かっている布団は今にもすっかりずり落ちそうになっていた。目の端のメーター針が頼りなげにぴくぴく動いていた。胴体の大きさに比べて、足はひどくか細かった。
 これは一体どうしたことだ、と彼は思った。夢ではない。見回す周囲は小さ過ぎるとはいえ、とにかく人間が住む普通の部屋、自分のいつもの部屋である。四方の壁も見慣れたいつもの壁であるその時、無意識に行った行為に改めて彼は愕然となった。彼はズームを使っていた・・・。

(F・毛深 著)

8ミリ通信No.9 page,2
スポンサーサイト
2010-08-06 12:30 | 8ミリ通信No.9 連続小説.4 | Comment(0) | Trackback(0)
04
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。