小さな巨人 8ミリがDVDに活きる!大映映画「大魔神」のDVD制作に協力 ここのところDVDが活気づいてきた。MPEG2動画フォーマットの規格が決まってから既に十年以上が経過することから考えれば、ようやくといった感じである。これにはハイビジョンテレビ受像機やDVDプレイヤーが求め易い価格になってきたことと合わせ、DVDソフトの充実が計られたことなど、環境の整備の結果といえよう。
そんな中、当工場もこの二年、DVDソフトの制作に協力させて戴く機会を得た。一昨年は日活映画「
どら平太」(市川崑監督作品)、昨年は大映映画「
大魔神」(三作品、特撮監督 黒田義之、撮影 森田冨士郎)である。DVD映画ソフトの特徴は本編の映画のみならず、その容量から監督やスタッフのプロフィール、スチールと呼ばれる名場面の写真や絵コンテ、最近の映画においてはロケ現場をビデオ撮影したいわゆる”メーキング”が特典映像として盛り込まれていることにある。
その特典映像の一部を撮影協力したわけであるが大胆にも
8ミリを使ってみたらどうかという提案をし、快く(半信半疑だったかも知れないが)了解して戴いたプロデューサーの力によって現実のものとなった。
まさに”
大魔神の力”であろうか。小さな
8ミリフィルムが日本映画の大作のDVDソフトに大きな一歩を印したことは二十一世紀初頭の紛れもない事実である。
「大魔神」DVD(2001年12月5日 発売)8ミリ通信No9 page,09